ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

ミッションインポッシブル、シリーズ第4作。2011年公開、主演トム・クルーズ。監督はブラッド・バードという人らしい。全然知らなかったけど、Wikipediaで調べると有名作品がずらりと。

いつ見たんだったかな。後半1時間くらいは24日に帰りの特急で見たんだけど、前半分が思い出せない。

近作はラストを除けば、前作M:I:3よりもずっと良かったですね。“美味しいシーンの連続”なのは変わらないし、一部描写が雑でついていけない部分はあったけど、前作ほどのダイジェストっぽさは感じなかった。イーサン以外の活躍シーンがちゃんとあるのもよかったですね。それのおかげでか、チームプレイを描きたかったという前作よりもずっとチームプレイを見れたような気がする。

今までと違っていわゆるヒロインキャラクターがいないのも珍しい感じがしました。カーターがそれっぽくなるのかなーというシーンが終盤に一瞬あったけど、まったく関係なかったし。というかあのシーンの必要性は全くわからぬ。

あとモローの死ぬシーンを見たとき、ふと思ったんだけどシリーズ全体を通して、悪役の掘り下げがすごく浅い。重点にしてるところが違うというのもあるだろうけど、イマイチキャラクターとしての魅力を描ききれていないなと。モローにしてもヘンドリクスにしても、あの扱いだとほとんどモブと変わらないんじゃないか。

そういうことを思いました。

スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望

完全に失敗した。結局スケジュールが常にギリギリで、帰省以来ほぼ映画を見れておらず、見ていても感想を書く体力的余裕がなかった。

とにかく、見た映画の感想を書いていく。

確か見たのは21日。
実はこの休み期間中に、全く今まで見ていなかったスター・ウォーズをシリーズすべて見ようと思っていたのだけど、今のところ見たのはこの一作だけだ。

1978年日本公開、監督はジョージ・ルーカス(言うまでもなく!)
出演者で、僕がまともに知ってるのはハン・ソロ役のハリソン・フォードのみ。ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルって全然知らないのですけど、調べるとこないだ見たゼイリブのジョン・カーペンター監督作である光る眼という作品にも出てますね。あとぼくの知ってるのだと強殖装甲ガイバーの実写版とか。漫画から入って中学生くらいのときにレンタルで見た記憶がありますが、かなりの糞映画だったような……

スター・ウォーズを見ようと思ったのはまあメジャーの代名詞みたいな映画というのもあるのですけど、僕の会社の上司がこれのファンで、続編公開なんかも決まったこともあり、ひたすらこれの話をしているからというのもあります。ただ基本的に馬鹿映画、今見てもたいした事ないとも言っておられました。

実際、見てみるとまあたいした事ないですね。SFという人もおるようですが、僕の中ではこれは結構微妙なラインでアドベンチャー映画の性質の方がずっと強く感じます。まあ、それは置いておくにしてもSFはSFでもかなりのご都合主義ですね。オープニングでC-3POとR2-D2が銃弾の中をとろとろと歩いて全くの無事であるところからも見て取れます。

ただこの作品はその公開された1977年当時を考えると、ある種のオーパーツのような映画であるとも思えます。まずいちばん大きい点は映像ですが、これはもうこの2010年代も半ばの現代に出しても全く遜色のない絵作り、VFXだと思いました。
もちろん違和感は多々感じる部分はあるものの、酷い話「いまの国産映画のVFXのレベルがこんなもんじゃないの」と思ってしまう程度には。まあいまの国産映画を見ていないので凄く適当なことを言ってるんですけど……

当時見た人たちは相当度肝を抜かれたであろうことは想像に難くないです。ただ時々いる、スター・ウォーズで日本はSFに出会ったとか言ってる人はさすがにアホだと思いますが……

大体そんな感じの感想。

あ、あとレイア姫がゴリ不細工で見るのがちょっと苦痛でした。エピソードVはそれが原因で序盤10分くらいで投げちゃった。

M:i:III

ミッション:インポッシブル、シリーズ3作目。
2006年公開、ご存知トム・クルーズ主演、監督はJ・J・エイブラムス。

無印と2の感想を書かずにいきなり3ですが、無印、2は高校生のときにDVDを買って見てる。たしか2買えば1のDVDがもらえるみたいなキャンペーンやってたのでもらったんだよなー。

2が15年前、3ですでに10年前と考えるとすごいなー。見ててトム・クルーズもなんだか齢食ってる感がある。

このシリーズはどうも同じスパイものとしては007以上に作品間のつながりが見えない。共通してる登場人物もイーサンとルーサーだけだし、まず時系列がまったくわからない。

まあ今作は1、2よりも後なんだろうけど……

映像はまあ近年の作品だから言うまでもなくきれいなんだけど、話がどうもスピード感があるといえば聞こえはいいけどダイジェストみたいに感じたというか…… どうにもおいしい部分だけを抜き出してて、掘り下げがたりないように感じた。

コース料理のメインディッシュだけ、みたいな。そもそもまずアクション映画には約2時間って尺は、物語るに短すぎるんだろうなとおもう。たとえばサスペンスやミステリーのような作品なら、すべてストーリーに時間を触れるけど、アクションだとどうしてもそれを見せるのに尺をとられてしまい、物語としては中途半端になる。

世間的には売り上げはそこまでもなかったものの、内容は評価されてるってことみたいだけど、僕には今イチあわなかったな。

博士の異常な愛情

正式なタイトルは、博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

…ながい!

ということで1964年公開、スタンリー・キューブリック監督、脚本。
なお、この記事を書いているのは9月21日だけど、みたのは19日。東京から京都への新幹線の中。となりに座ってた女の子が結構かわいかった&無防備だったっていうどうでもいい感じのことを付記しておく。

一人の将軍の暴走により、世界が破滅へとすすむ様子を、どこか喜劇的に描いている。
しかし公開時は完全な冷戦下だ。しかも公開の2年前にはキューバ危機があり、実際に世界が破滅寸前であったことを考えると、あのエンディングは正直まったく笑えなかったのではないだろうか。
そうとうにブラックであるし、また登場人物の描かれ方などからも、戦争や政治などに対する痛烈な風刺と批判が見て取れた。

この時代のモノクロ映像のすばらしいところは、カラーと比べて映像の粒度が高く美しく、また合成が違和感なくみれるということだと思う。時代背景もあり、リアリティも増す。

タイトル、オープニングの映像もすごくいい。現代において逆に新しい表現になっているといってもいいだろう。あの手書きの文字のジャンプ率等のバランス、細さの感覚もすごくいいし、それが作品の雰囲気ともあっていて、単純にデザイナーとしてあこがれる部分のある表現だと思う。(※僕の本職はおもに雑誌の誌面を作っているデザイナーなのです)

あとから調べて、主演のピーター・セラーズは一人で三役をこなしていた(しかも端役はいない!)ということを知り、それにまったく気づかなかったので大変驚いた。現代においてそれほどの俳優って、どれほどいるのだろうか。

そういえばストレンジラブ博士をはじめてみたとき、僕は大変失礼ながらホーキング博士を思い浮かべてしまった。実際ホーキング博士はこの映画の公開前年(製作中の1963年)にブラックホールの特異点定理を発表し、世界的に有名になったとある。年数の一致に関しては今調べてわかったことではあるのだけど……

しかしWikipediaによると、諸説あるモデルの人物にあがっていないので全然関係ないのかもしれない。

実はキューブリック作品ははじめてみたんだけど、なかなか僕好みな作品だった。ほかの作品もそのうち見ようと思う。

今日は見れそうにない

今日は映画を見れそうにない。

というのも、連休の始まりということで、出かけたり実家へと帰省したりする準備に追われているからだ。

まあ毎回着の身着のままで帰っているので、いう程準備することもないのだけど、どうせなら新幹線の中で映画を見ようと、ipad miniの容量をあけたり、エンコードして入れたりとそういったことに手間を取られてしまった。

というわけで今日、というか9月18日の分は映画を見れそうにないが、出かけている間も習慣は続けるつもりだ。移動の長い日は、できれば2本以上みたいと思っている。途中でオンデマンドで買わないといけなくなるかもしれないけど、まあ大丈夫だろう。

明日と、もしかすると明後日は、久しぶりに京都に行って学生時代の友人たちと食事を取る予定でいる。そして明後日は実家の兵庫へ。

夏休みをとっていなかったぶん、金曜日まで休みを貰っているので、余裕があれば伊勢神宮へ詣でたいと思っているが、どうするかな

ソルト

2010年公開、主演はアンジェリーナ・ジョリー。
近いうちに続編が公開されるようで、続編が近いよコーナーみたいなところに置いてあった。

実際、続編がないとちょっと尻切れトンボな終わり方ではあるなあ。

ざっくり言うと、二重スパイが裏切った話なんかな。
クモの毒を取ってるあたりで、三重スパイなのかと思ったんだけど、でもまあ似たようなものではあるのかな。裏切りの理由がマイケル(夫)なのだとすると、それはそれでちょっと話としてチープ過ぎる気もするんだけど……

僕の見たことのあるスパイものの映画って、せいぜい007シリーズとスパイ大作戦シリーズくらいなものだけど、それらの中だといちばんミステリーとサスペンスの成分を強く意識したつくりになってるなあと思えますね。

そうはいってもアクションもしっかり作られてる。いくらなんでも無茶だろって場面もあるけど、ソ連/ロシアで訓練を受けたとか言われると本当みたいに感じられるから恐ろしい。なんというか一種の魔法の設定だ。

続編は気になるものの、この終わり方でいいんじゃないかとも思う。腕の欠けた像と同じく、補うことが蛇足になるパターン。

それにしても新しい映画は、やっぱり進化してるんだなぁとつくづく感じた。後とりあえずおっぱい出しとけ見たいなのは、ないのね。

グーニーズ

1985年公開。ジャンルはアドベンチャーとかジュブナイルになるんかな。

これも超有名なのに見たことがなかった。実はあったんじゃ、とか思ったけどこれっぽっちも見た記憶がなかったので、どうやら本当に見たことないようだ。曲は聴いたことあるきがする。ゲームはどうだったかなー。

三十路男になってから初めて見て、悲しかったことには、たしかに面白い作品ではあるんだけど、もう、こういう物語にわくわく出来なくなった自分がいること。

正直、僕は精神的に同年代の他人よりだいぶん幼いほうだと思う。なるべく自由であろうと(つまり責任を持たなくてすむように)生きているからだろうか。実行できるかどうかは別として冒険心だって忘れていないはずだと思っている。

もう少し若い頃であれば、ぼくの冒険心も刺激されたんじゃないかと思う。それがもう全くなかった。歳をくったってことなんだろうな。

見ていて気になったのは、ストーリー上たった一日で完結している話なのに、えらく長く感じたということ。別につまらないと感じたわけじゃないんだけど、まだ終わんないの!?って思ってしまった。なんでだろう。

ゼイリブ

以前会社で先輩がちょろっと話題に出してたので視聴。

1988年公開のSF。監督はジョン・カーペンター。
遊星からの物体Xの人ですね。映画をあまり見ない僕としては珍しく、そっちは大好きな映画で何度か視聴してる。
世間的には透明人間とかの方がタイトルとしては有名なのかな。これは今度近いうちに見るつもり。

ゼイリブははじめてみたけど、これも結構ごりごりのSFですね。こういうひそかに侵略されてるって話は内容としては(SF的には)かなりベタで、古くはハインラインの「人形つかい」(1951年)とかがありますね。あとはウルトラセブンのフック星人の回とか(ウルトラシリーズには他にもあった気もするが…)

Wikipediaによるとレイ・ネルソンの「朝の八時」が原案と書いてあるけど、これはどういう作品なのかは僕は知らない。

ぼくの読んだ中で比較的最近のだとウェン・スペンサーの「エイリアン・テイスト」なんかがそうか。(すでに邦訳版刊行から8年が経っていることを知り、驚愕しました)この作者の小説は結構面白かったのに3冊しか邦訳されてなくて結構悲しい。

話がそれた。

ストーリーとしてはかなり短い。まあ実際約90分の映画なので短めなんだけど、ストーリー的にはどうでもいいようなところで尺を取ったりしてるし、恐らく作中時間でも、まあ長くて1週間とかその程度の期間だろう。主人公の死と、最後に起こした抵抗による結果を持って物語は終わるわけだけど、その世界がその後どうなるかまでは描かれていない。

それ自体はよしあしなんだけど、きっと売れたら続編が作れるようにしたんだろうなーなんていやなことを考えてしまう。

あとはやっぱり今まで映画を見ていて気付いた傾向だけど、その時々の世俗を如実に反映してるなってのが分かる。
公開年の88年は、日本こそバブルの真っ最中ではあったけれど、アメリカでは前年の87年にかのブラックマンデーがおこっていたし、80年代というのは広告戦略が非常に進化した時代でもある。

いまの時代からしても当てはまる部分は凄くあって、特にインターネットの普及により、その傾向はより強くなっているように思える。老若関係なくただのうわさ、デマにながされている様子や、自身の利益のために扇動したり、害をなしたりしてる姿はまさに作中のエイリアンと同じだろう。

しかし最後のシーン、とりあえずおっぱい出しとけ見たいなのはなんなのよ。

レイダース 失われたアーク《聖櫃》

世間からすると、いまさらわざわざ見るものかというような映画を積極的に見ていく方向。
実際、世間と僕の差異をうめるために始めた行為ですから。

というわけでインディー・ジョーンズ、映画第一作目。1981年公開。
主演はハリソン・フォードだけど、歳くってる方と若い方でなんでかイマイチ一致しない。間を知らないからだろうか。
ジョージ・ルーカスにスピルバーグとTHE ハリウッドって感じやね。

多分過去に見てるはず、なんだけど、何故かラストのシーンくらいしか記憶してないんだよね。
見てて思ったよりもコメディというか、漫画的な表現が多いなーって。あと意外とグロテスク。

シーンの転換が凄く多いけど、シーンごとの短さを感じない。かといって全体としてみたとき、長く感じるわけでもない。テンポがいいのか。60年代前後の映画を続けてみてたためか、なんというか映画シナリオの構造としての進歩を如実に感じることができた。ほぼ常にクライマックス上体で弛むシーンがないって言うの、凄いよなー。昨日がテキトー過ぎたからよけいにそう思うよ。

ベースとしての部分、僕は結構オカルト好きなので、こういう話の方向は好きなんだけど、ただどうしてもこういう映画だとそれはエッセンス程度になってしまうんだろうな。実際導入と方向性を作るため程度にしか使われていないから、別に他の要素でも良かっただろうし。

まあ、とはいえアメリカ映画的にはナチかソ連を敵にするのは定番なんだろうね。

バーバレラ

いやあ、バカ映画だった!

1968年公開のSF。コメディSF?いやそもそもSFってつけていいレベルかこれ。
原作があって、Wikipediaによると「漫画史において重要な作品」らしいが……

ツタヤに行ったらなんか著名人が影響を受けたんだか、好きなんだか、はっきりと覚えてないんだけど、とにかくそんな感じで映画を紹介するコーナーがあったんだけど、そこでMGSシリーズの小島監督が紹介してたうちの一つがコレ。作品タイトル自体はなんかのときに見たんだけど、なんだったかな。

映像は当時の特撮技術的にどうなのか分からないけど、けっこう雑なんじゃないかなあ。わざとなのか、そうでないのかも分からないけど……
キャラクター作りもテキトー感あふれてるし、やっぱわざとなのかな。

ストーリーもあってもなくても関係ないし、なんかもうノリと勢いとエロで乗り切ってる感じ。面白いか面白くないかでいうと、正直面白い作品ではない。けどつまんない訳でもないんだよなあ。
音楽は全体的に凄くよかった。特に空戦シーン。空戦シーンは映像としてもテンポ感が良くて、80年代~90年代前半あたりのロボットアニメに近いものを感られたかな。

最後にこの映画のいちばんの見所をあげるならどこか。多分、多くの人はセクシーシーンとかを上げる気がするんだけど、個人的にはデュラン・デュランの顔芸だとおもうんだよな。