ゼイリブ

以前会社で先輩がちょろっと話題に出してたので視聴。

1988年公開のSF。監督はジョン・カーペンター。
遊星からの物体Xの人ですね。映画をあまり見ない僕としては珍しく、そっちは大好きな映画で何度か視聴してる。
世間的には透明人間とかの方がタイトルとしては有名なのかな。これは今度近いうちに見るつもり。

ゼイリブははじめてみたけど、これも結構ごりごりのSFですね。こういうひそかに侵略されてるって話は内容としては(SF的には)かなりベタで、古くはハインラインの「人形つかい」(1951年)とかがありますね。あとはウルトラセブンのフック星人の回とか(ウルトラシリーズには他にもあった気もするが…)

Wikipediaによるとレイ・ネルソンの「朝の八時」が原案と書いてあるけど、これはどういう作品なのかは僕は知らない。

ぼくの読んだ中で比較的最近のだとウェン・スペンサーの「エイリアン・テイスト」なんかがそうか。(すでに邦訳版刊行から8年が経っていることを知り、驚愕しました)この作者の小説は結構面白かったのに3冊しか邦訳されてなくて結構悲しい。

話がそれた。

ストーリーとしてはかなり短い。まあ実際約90分の映画なので短めなんだけど、ストーリー的にはどうでもいいようなところで尺を取ったりしてるし、恐らく作中時間でも、まあ長くて1週間とかその程度の期間だろう。主人公の死と、最後に起こした抵抗による結果を持って物語は終わるわけだけど、その世界がその後どうなるかまでは描かれていない。

それ自体はよしあしなんだけど、きっと売れたら続編が作れるようにしたんだろうなーなんていやなことを考えてしまう。

あとはやっぱり今まで映画を見ていて気付いた傾向だけど、その時々の世俗を如実に反映してるなってのが分かる。
公開年の88年は、日本こそバブルの真っ最中ではあったけれど、アメリカでは前年の87年にかのブラックマンデーがおこっていたし、80年代というのは広告戦略が非常に進化した時代でもある。

いまの時代からしても当てはまる部分は凄くあって、特にインターネットの普及により、その傾向はより強くなっているように思える。老若関係なくただのうわさ、デマにながされている様子や、自身の利益のために扇動したり、害をなしたりしてる姿はまさに作中のエイリアンと同じだろう。

しかし最後のシーン、とりあえずおっぱい出しとけ見たいなのはなんなのよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)