シンドバッド黄金の航海

三日坊主にならなかったぞ!

ということでレイ・ハリーハウゼンのシンドバッド3部作の第2作。1974年公開。

僕は映画をほとんど見ない人間なのだけど、この作品は結構好きで、見るのも4、5回目だとおもう。カーリーとのチャンチャンばらばらや、最後の一つ目の怪物との戦いなんかは超有名ですね。

しかし50年代、60年代の映画をつづけて見たせいか、74年って凄く新しく感じる。というか2作目だってことをはじめて知った。一作目の「七回目の航海」が58年らしいから、随分あいだのあいた続編でもあったのだなぁ……

何度も見ているとはいえ、前回に見てからもう随分経つので(たぶん10年以上前だろう)、以前は気にしなかったような部分を感じれるようになったように思う。それは僕の新しい人間関係に起因する部分が大きいので割愛するけれど、そういうのをおいくとすると最も強く感じるのはやはりチープさゆえのリアリティだろうか。

10年前でも十分にそうだったけど、CG技術の進歩は凄まじいものがある。恐ろしいことにマトリックスがすでに16年前なので、10年じゃすまないのだけど、最近だとフル3DCGでも本当に(かのFF3D映画以上に)実写と変わらないレベルで、しかしそれを普通に受け入れてしまっている。
ただリアルがゆえに微妙な差異が気になってしまい、そこに偽モノくささをいつも感じるんだけど、こういうストップモーションはチープがゆえに違和感を振り切ってしまう。カクカクした動きも、それを異質なものとして際立たせる一助にすらなっているように思える。

そうやってどうしても特撮部分に注目しちゃうんだけど、物語としても結構好きで、何でかって言うと、物語としてシンプルだし、冒険活劇として見てただしいカタチを持ってるなっていうのがある。メインの流れの裏で、ハロウンの成長の物語になっているのもいいよね。